制作裏話 The Scean of a bright

様々な試行錯誤を経て、世に送り出そうとした(笑)自主制作アルバム第二弾『The Sean of a Bright』
…なのですが、実はお蔵入りアルバムとなってしまいました。いったい何があったんだい?
いや、そんなに大した話ではないんで気にしないでくれ…(笑)暇つぶしに、このFLAYREの黒歴史を
見てみたい方は、読んでみてください。

 

 この作品は2010年に一応、リリースされた2NDアルバムという位置
付けの作品です。前作よりも曲のバリエーションも増え、収録曲も12曲
となっており、尚且つプロモーション映像特典付き・・と、かなり気合の
入った作品になっています。プロモーション映像の撮影も実はやったり
して、思い出深い作品なんですが…
 今聴いてみるとピッチズレまくり、楽曲のサウンドもなんだかいびつ
で、とても今の自分の作品とはかけ離れた出来上がりに、本人が逆に
恐縮してしまいそうです(笑)
 ボーカルなんて12曲もあるのに一日で終わらしてしまったという(笑)
早くリリースしたいという焦りもあったのかもしれません。いろいろと
思い入れの深い作品です。でも黒歴史(笑)

各曲の解説

1.『Alive』
 2ndアルバムの制作にあたり、当然ながら前回よりもいいものにするという意気込みは大いにあった
わけですが、この曲は王道のバラードになっています。歌詞はかなり前(10代の頃?)に作っていたやつ
ですが、メロディーラインを作っていく中で余計な部分を削ったり、加えたりという作業を行いましたが、
サビのメロディーは曲を作った当初は非常にキーが高く、これ本当に歌えるのか?と、そう思った時期が
僕にもありました(笑)。半音下げようかと思った事もありましたが、それをやっちゃうと何だか負けの
ような気がしてな(笑)。この曲もなんだかんだでやや長めの曲となりましたが、それはひとえにサビ自体
が長いから。メロディーラインはなかなか苦労しましたが、うまくまとまって良かった。
 1STアルバムの1曲目はすぐ決まりました(決まっていた)が、今回の2ndは1曲目を何にするか結構
悩みました。こいつが1曲目に来た理由は、イントロがアルバムのオープニングっぽいから…という事は
ナイショにしておこう(笑)

2.『Lonewolf』
 この曲は、イントロのフレーズから順序良く作っていきました。作ったのは多分29歳くらいの時だった
かと思います。Aメロの英語詩は、タイトルのLone wolfからイメージを膨らませて作っていきました。
多分、イントロからサビまでを一気に作り、その後に間奏を作るのには少し時間が掛かったと思います。
サビに入る時にマイナーからいきなりメジャーキーにするのは、意表を突きたかったからです。ここでも
変な事をしたがる癖が出てしまいました(笑)この曲はイントロからAメロまでのメロディーはほとんど
頭の中で出来上がっていました。いわゆる『降りて』きたんでしょうね。何故英語詩にしたたのか?
それは当時の俺にしかわからん(笑)。しかし、この曲がひとつのきっかけで、完全英語詞の曲も作る
ようになりました。ギターのフレーズは、とにかく『格好いい』にこだわって作りました。ベースソロも
入れたし、急にメジャーキーに転調するし、新しい試みをいろいろと取り入れた曲でもあります。
自分でも驚くくらい、歌詞と曲がピタッとはまりましたねー(と、また自己満足してみる 笑)

3.『Maybe Alone』
 この曲はですね...すごい思い入れのある曲なんだけど、実は歌詞は中学生の頃に、しかも学校で
作った覚えがあるなぁ。何してんねん、俺(笑)。しかもその当時作った詩をつづったノートをいまだに
持っている俺って...ひょっとして、暗い?(笑)タイトルも『alone』だし(笑)
 曲を作ったのは2007年くらいですかね。まず歌詞ありきで、またまた強引に(笑)コードをあてはめて
いった結果、サビではありえない転調を実現させてしまいました(笑)。まあ最初にイントロのベースから
入るフレーズを思いついた、というかベースで始まる曲を作りたかったんだよね。今回のアルバムは結構
ベースのフレージングにもこだわりました。Aメロのメロディーは非常に音程が低い。んでもってサビは
異様に音程が高い(笑)。とても歌い手泣かせの曲に仕上がりました(笑)。何曲か続けてキーの高い歌
を歌った後にこの曲をやると、Aメロが歌えない(笑)。まあそんなこんなで、中学生の頃の俺もびっくり
な曲が作れたんじゃないかと、またまた自己満足ですわ(笑)。

4.『Slow Love』
 ブルース・ロックっていうのは今までなかった要素ですね。この曲はそういう曲にしようと思い立って
作り始めたので、歌詞は後付けです。実はコテコテのブルースはあんまり好きじゃないんですけど、
ところどころにブルースっぽいニュアンスをつめこんだ曲はありじゃないかと思い、試行錯誤して作り
ました。お決まりパターンのフレーズで始まる曲ではありますが、結果的にはブルースっぽさと、
FLAYREらしさをうまくミックスできたんではないかと思います。アルバムの中でもこの曲は異色に
感じるかもしれませんが(笑)特にギターソロなんかは、制作段階でうまくブルースっぽくなって良く
出来てると、制作スタッフの皆に感謝です。歌詞はラブソングですが、サビの『歩くような速さで~』
っていうところ、どっかで聞いたことあるようなないような(笑)なんだったかなぁ。

5.『Words』
 この曲は女性目線で、言葉使いも女性の歌っていうのを作ってみたいと思って作った曲ですね。いつか
作りたいとは思っていましたが、いい形に仕上がったのではないかと思います。これは歌詞と曲を同時に
作っていきました。まあ、弾き語りみたいな感じで作っていったんですが。特にサビは非常に泣かせる
感じの歌詞とメロディーラインが表現できたんではないかと。
 まあ、所詮僕は男ですし、女心なんてわかりゃ苦労しませんが(笑)、一応、女性の目線での歌詞に
トライしてみました。いつも映画やドラマのセリフばっかり言って、自分の本心を語らない男に、女は
もどかしさを感じながらも離れられないでいるわけです。その女の心も知らず、男は別に言葉にしなく
ても、俺の気持ちはわかってんだろ、といわんばかりに、女を軽くあしらってしまうわけです。この曲を
歌い終わった後、女は愛想をつかして男の元を去って行ったかどうかは定かではない(笑)。
 ...とまあ、こんな妄想を膨らまして作った曲がこれです(笑)。コード進行はいたってオーソ
ドックスですが、チョイ役の6thとか、9thくん、M7th(メジャーセブンス)さんは登場しますけどね
(わからないヒトゴメンナサイ...)
 アルバム中盤はなんか、スローテンポな曲を持ってきたいということでこの曲をチョイスしましたが…
前作に比べてやっぱり暗い感じの曲が多いなあ(笑)。

6.『Moment』
 なんだか照れくさい歌詞だな(笑)。この曲は、確か...25歳くらいの時?に作ったやつですね。
バラードなんだけど、バラードっていうほど壮大なテーマでは無く、明日にはお別れしてしまう運命にある
男の未練タラタラな感じを歌った曲です(笑)。しかし、こういうのって非常に切ないですよね。
 この曲作った時の俺は...別に彼女と別れたばかりとかそういう状態では全く無かったですけど(笑)
昔作った曲っていろいろとアレンジを加える事が多いんですけど、この曲は全くいじる必要なし。出来た
時のままです。本当は1STアルバムに入れても良かったんだけど、この曲まで入れるとバラードだらけに
なっちゃうって事で、2NDアルバムにて日の目を見ることになったんですが、僕自身はすごく好きな楽曲
です。コード進行なんかは、さすがに音楽理論が皆無の頃の僕が作っただけあって、特にBメロからサビに
行くとこなんて歌いにくいのなんの(笑)。まあでも、それもひっくるめてFLAYREの個性の良く出た曲
なんではないでしょうか。しかしですね…今聴いてみるとこの曲の歌が一番ヤバい(笑)ピッチはズレ
まくってるし、声に張りは無いし…いつかリベンジで、リメイクしたい曲ですね… ちなみに演奏は
超簡単(笑)。あ、あんまり言うと俺の評価が.×○ひょhがおえわあがらええおほごあj(←バカ)

7.『Pain of love』
 かなり昔に作った曲ですな。多分25、6歳の頃じゃないかなぁ。この曲はまさに『空から降ってきた』という表現がふさわしい、あっという間に作った覚えがあるようなないような(笑)。イントロから歪み系
ギター音に合わせて歌いだして始まるっているのをなんかやりたかったんだと思うけど。サビのメロディー
は、なんかお決まりパターンなんだけども、ありそうでない感じのメロディーですかね...自分では良く
わからんが、このフレーズは結構気に入ってます。この曲も『moment』と同様、1STに入れようかどうか
悩んだ曲でありましたが、やはり『別れ』の曲って事で1STには入れませんでした。しかし今回のアルバム
もまた中盤に別れの歌というか、悲しい歌を持ってきてしまいましたね(笑)。でも、この曲は別れの歌
ではあるんだけど、前向きな歌詞になってるんでまあ、いいんじゃない?(開き直り 笑)
 曲のラストはまた歪みギターに合わせて歌っているんだけども、最後のテンポダウンの所はレコー
ディングでも苦労しました。サビのコーラスはぴたりとはまって良かったんではないかと思います。
とにかく無事レコーディング出来て良かったです。

8.『めぐりあい』
 疾走感のある曲です。またそういう曲を作りたい、という気持ちでギターを持ったら、イントロの
フレーズが出来上がりました。歌詞は曲が出来てから考えていったような気がします。なんせ作った
のは...26くらいの時だから覚えてねぇや(笑)。2NDアルバムの曲は、結構昔の曲も入れてます
が、ほぼ歌詞もメロディーもいじってません。最初に作った時の感動がそれだけ強かったのでしょう。
ラストの『光の中へ~』という所、初めてテンポダウン(っていうのかな?要は遅くなってる所)を
試みたんですけど、面白いくらいにイメージ通りに出来たので、最高だぜ!(笑)
 歌詞は中盤に来てまた前向きな歌詞、というか明るい感じの曲を持ってきています。本作の中でも
最も前向きな歌詞です(笑)。でも今思えば結構きれいごと言ってんな、って気もしますが…そして
日本語タイトルですがすべてひらがなにしたのは…単なるニュアンスというか、そうした方が良い気が
しただけです(笑)。ギターソロの前にドラムが激しくロールしていますが…これは曲を作る段階で単なる
思い付きで入れました(笑)

9.『Waterlily』
 FLAYRE初のシングルカット曲になります。この曲はですね…多分30歳くらいのときに作ったんですが、
こいつもいわゆる『降りて』きたんですが、いまだに何故『Waterlily』というタイトルが浮かんできたのか
不思議(笑)。タイトルは歌詞の中にも出てくる睡蓮の事ですが、このタイトルから歌詞は想像を膨らま
せて作っていきました。割とサクッと出来ましたねぇ。それまで、メジャーキーの曲ばっか作ってたんで、
そろそろマイナーキーの曲でも作るか~と妄想していた時期でしたんで、よもやこんな切ない曲が出来
ようとは思わなかったな(笑)。サビでは、ライトハンドを弾いておりますが、別にSIAM SH○DEの
曲影響を受けた部分は…多少あります(笑)。最初はごまかしごまかしやってみたんですが(笑)、うまく
まとまってよかったぜ(汗)。歌詞もこれまでにない、シンプルだけど心に響くようなヤツが一発かませた
んじゃないかと恍惚の表情にふける俺がまたいい感じ...なのか(笑)?いや、たぶんキモい(笑)
 ラストのサビでは、またメロディー間に英語詩を入れるというのもアイデアとしてやってみたかった
事ですが、うまくまとまったのではないでしょうか。最後、ささやくような『I want you』という声が
入っていますが、あれは曲に入り込まないと日常生活じゃとても言えない(笑)。それを言う時、たぶん
恍惚の表情になっているだろう俺がまたまたキモいわ(爆)。
 でもこの曲、プロモーション映像も撮ったんですが、映像スタッフの皆さんにも結構好評だったみたい
で、撮影に行く途中この『Waterlily』を聴きながら移動していたという話を聞きました。照れますが、
嬉しいです(^^♪ そして2015年には再録バージョンをリリースしました。というのも、シングルカット
したこの曲を改めて聴いてみて、今ならもっとうまく歌える、とか息巻いたからです(笑)

10.『Deep Inside In Your Eyes』
 タイトルは直訳すれば、”君の瞳の奥深くにあるもの”ってところかな。2NDアルバムの収録曲の中で
一番作った時期が新しい曲です。作った当初は、実はあんまりいい手ごたえではなかったんだけどね。
制作スタッフの方と収録曲の打ち合わせをする中で、これ、いいんじゃない?って話になって。で、
俺もそうかなぁ?とかいいつつだんだんその気になって来て、んじゃ、入れよっか~って事になりました。
 曲に関しては、コード進行を先に作って、それにリリックを乗せていったんだけど、Bメロからサビの
部分への持っていき方、そしてサビでの盛り上がり方が結構好きですね(自画自賛 笑)あんまりいい
手ごたえじゃないとか言っといて良く言うわ(笑)。歌詞の内容は、そのまんまですが...ようは中々
気持ちを伝えきれないチキン野郎の歌って事ですね。あ、俺の事か?(笑)いやいや、そんな恋愛して
ねーなぁ(笑)

11.『Starlight in the night』  
 この曲、原曲は中学生の頃に作ったヤツで、メロディーもリズムもあったもんじゃない(笑)。で、
やはり俺の昔の曲いじり魂に火がついて、モーレツ(死語?)にインスピレーションを働かせて無理やり
生まれ変わらした曲です。1STアルバムに、『Believer in the loneliness』という生まれて初めて作曲
した曲を生まれ変わらせて収録したヤツがありますが、この曲もその頃に作った曲ではあったんですが、
生まれ変わらせる方法が思いつかん程ひどい出来だった(笑)。
 よってこの曲、要は完全に今の俺が作った新曲と言った方が早いかもしれない...中学時代の原曲
から引き継いだのはタイトルとサビの英語部分だけ(笑)。歌詞も完全に別物、コード進行も180°
変わってる(苦笑)。歌詞は、今まであまり使った事ない言い回しを意識しました。~言っちやうからね、
とか、あんまり飾らない言葉を心がけたつもり...なんだけどやっぱクサイなぁ(笑)。後は、やっぱ
買ったばかりのエレアコを使いたかったんで、こういう曲になったんだろうな、多分。個人的には、
弾き語りしてもいい曲になるんじゃないかなと思うんですけど。

12.『Here from the loneliness』
 2NDアルバムの最後の曲は、なんだかんだで結構長い曲になりました。まあ、この曲は26才くらいの
ときに作った曲なんですけど...多分、最後の英語詩をやりたかったんでしょう、当時の俺が(笑)。
アルバムの選曲は、とりあえずこの曲を最後に持ってくる事は決めてました。まあ、英語詩の最後が
今回のアルバムタイトルって事もあるけど、まあ、次につながるような詩になっている(個人的に)
んで、これでいこうと思いました。英語詩は、ひょっとしたら文法が間違って…いや、何でもないっす
(笑)。まあ要約すると、お前はもういなくなってしまったけど、それでも俺はここからまた歩きださな
ければいけないんだ。だからもう振り返らずに、輝ける景色を見に歩き出そう...という感じの、
なんだかもの悲しいけど前向きな意味合いですね。26の時に作ったにしては良く出来てる(笑)。だから
今回のレコーディングにあたって、特に歌詞も曲も変えてません。最後の英語詩の文法以外(笑)。
苦労したのは、ギターソロ明けの部分の、サビの手前・・・歌いだしのタイミングがなかなか難しかった
んですけど・・今思えばクリックを入れながらレコーディングすれば何て事はなかったと思うんだが(笑)
あとは、英語の発音・・・うまくやったつもりではあるんだけど・・まあ、本人が納得してんだからまあ
いいか(笑)

まとめるとそうなるな

 全体的に、1STアルバムよりも楽曲のクオリティは上がっているとは思うんですよ。いろんなバリエーションの曲を揃えて、なかなか聞きごたえのあるものになったんではないかと。ただし、サウンドについては
・・・??ちょっと急ピッチでやりすぎた感が否めない。もう少しじっくりと時間をかけても良かった
のでは?と思ってしまうんだな。どうせそんなに売れねーし(笑) まあ、売る為にやってるんじゃない
と綺麗事を言うつもりはさらさらないですが、1STが初めてのレコーディングで結構慎重にやったのに
対して、2NDは急ぎ過ぎて粗削りになってしまった?!って印象があります。ジャケットも相変わらず
無地だしな(笑)そしてぶっちゃけるとですね…タイトルの「Sean of a bright」なんですが、つづりが
間違っとる(笑)。正しくは「Scene」ですね…(;´д`)トホホ まあ、そんな反省点を踏まえてこの後の
作品についてはかなり1曲に時間をかけ、ジャケットのデザインも依頼したりする事になるんですが。
 ともあれ、この作品に収録されている楽曲にも当然思い入れはあるわけで… そんなにプロモーション
もしていないし、今現在(2017年)のFLAYREの楽曲と比べるとクオリティがやはり落ちるのは仕方ない
事です。全部は無理だろうけど、いつか別の形でリメイクする楽曲もあるでしょう。すでに2015年には
「Waterlily」をリメイクしていますしね。

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