制作裏話 EVERLASTING BLUE

 2023年、前作のマキシシングル『INFINITY』より7年が経過、そしてアルバムとしては実に13年が
経過してしまったが実はまだFLAYREさん活動してたんですぅ!!(笑)って感じでリリースされた作品。
制作の中でいろんな事がありました。ジャケットの写真までは完成していたんですがその後コロナ禍も
ありなかなか打合せの時間が取れないとかいろいろと・・・な(笑)
 そして昨今のサブスク事情を鑑みて、本作は完全デジタル配信のみの作品としました。今後爆発的な
人気が出ない限り(笑)ジャケットでのリリースは無いかと思います。ただ・・・自分で言うのも何だが
かなりいい作品になったと自負しておる次第。もしお時間ありましたら、この作品の制作裏話を是非
ご一読することをおススメします(^^♪暇つぶしに・・な!(笑)

○EVERLASTING BLUE 2023年4月30日リリース

 収録曲:01.Awake from the darkness
     02.Dance just two of us
     03.Scarlet
     04.Innosence Rosebud
     05.Diabolo in me
     06.DEFENDER
     07.Living Dead
     08.cool and swinging
     09.潮騒-seaside rendezvous-
     10.月雪花
     11.Perfect Blue                 12.この道の先の交わるその場所で



○楽曲の解説

01.Awake from the darkness

 本作の中では、一番最後に出来た曲となります。たぶん2016年くらいかな?前作の「INFINITY」完成
後、いろいろ候補曲を絞って行く中でこの曲はオープニングからの展開がアルバムの頭にもってこいだった
ので(笑)収録曲を決めた段階でアルバムの1曲目である事はほぼ自分の中で確定事項でした(^^♪
 作曲に当たっては…一時期私がハマっていたDREAM THEATERの『メトロポリスPart2』というアルバム
がありまして、そのアルバムが全体を通して一つのストーリーになるといういわゆる「コンセプトアルバム」
だったんですが、それにかなり感化されておりました(笑) 自分がもしもコンセプトアルバムを作るとした
ら?という妄想を膨らませていた時期、何となく始まりは「目覚め」という安直なアイデアだったんで
あります(笑) そこからイメージを膨らませて曲作りをしていきまして…実は未発表曲で、没曲である『Edge
of Death』(死の淵)というとんでもない暗い曲があるんですが(笑) その曲の持つダークな雰囲気を
踏襲しつつ、今の自分ならどういうアレンジ、曲が出来るか、という自分への挑戦をした曲とでもいいますか
そういう感じでイントロのピアノから作りだし…かなりヘビーなリフ、Aメロでの変なコード進行とか(笑)
試行錯誤で作ってましたね(^^♪歌詞もたぶん曲と同時進行で当て込んでいったんですが、流れのまま
英語詞オンリーになっていきました。実は高校の頃使っていた英語の辞書はいまだに私の机の上に並んで
います(笑)アウトロのやかましい感じもなかなかいい感じになりました(^^♪
 アルバム制作にあたっては全曲ドラム打ち込みから再構築していったんですがこの曲はほぼ原曲通りの
アレンジ。ギターソロは少し速弾きとかを先生に入れて頂いてかなりヘビーでダークな雰囲気を出せたかと
思います(^^♪ボーカルレコーディングは、英語詞ではあるものの、そんなに難しい単語は使って無いので
まあ何とかなりました(笑)まあ今回のアルバムではボーカルを全曲ダブリングしているので、全く同じに
2回歌わないといけないっていう(笑)この曲が一番難航するかと思ったんですがメロディーラインもそんなに
変なラインではないんで(笑)意外に上手くいけたかな、という感じです。
 曲としてはイントロが長い分、長尺にはなるんですが、アルバムのオープニングに相応しい曲に仕上がった
と思います。もちろん出来栄えは最高です!まあ最高になるように時間を掛けたってのもあるが(笑)
って事でコンセプトアルバムの1曲目にしようと息巻いて作ったはいいが、その後の展開がうまくまとまらず
頓挫したので(笑)このアルバムのオープニングとして採用したんですが、結果として良い選択だったと思います。

02.Dance just two of us

 この曲は…はっきり申し上げます。BUCK-TICKを意識しました(笑)彼らの楽曲の具体的にどれ、という
ことでは無いですが(それをやったらパクリと言われそう笑)一時期のロック+テクノという感じのテイスト
を意識しています。まあイントロの『ボンボンボン』ってところだけなんですが(笑)
 あとは新しい事をやりたくて、サックスを取り入れる!という事もこの曲を作る中で決定しまして、それ
を前提にイントロを作っていきました。イメージ通りには出来上がったかなと思います(^^♪ サビはリズム
を意識して歯切れよく、と考えていたら必然的に英語になってしまうんだよなあ(笑) ギターソロの後の
展開もかなりやりたかった事が出来たかな、と思います。Aメロ、Bメロ、サビと来てギターソロ明けの
Cメロでガラリと展開を変えて、またサビに戻る…というのをやりたかった。この曲はつまり、新しい事、
今までに無い曲を作る、という意識とやりたかった展開を実現できた曲って事で原曲の段階でかなり満足の
いく出来になっています(自分的に)。歌詞は曲と同時だったかどうか思い出せないが(笑)、イントロの
フレーズが出来た段階で「DANCE」だな!と単純に思った記憶がある(笑)そこから膨らませていった感じ。
 いざ制作!となった時に苦労したのはイントロの「ボンボンボン」の音色です(笑)最後の2mixの段階で
Cメロのギターは1本じゃ寂しいか?という事になり、もう1本単音のギターを追加しました。ボーカルの
方は歯切れもよいのでそこまでダブリングも苦労しなかった記憶があります。最終的には原曲をほぼ再現
っていう感じでいい感じに仕上がりました(^^♪曲順としてもアッパーでエロい感じになったのと、サックス
とか「ボンボンボン」とか(笑) 新しい事をやってますよ!!今回のFLAYREさんはまた一味違いますよ!
って事を言いたいので2曲目にしました(笑) たぶん、1曲目の『Awake in the Darkness』が無かったら
この曲を1曲目にしてたと思います(^^♪

03.Scarlet

 曲が出来たのは記憶している限りでは「Drivin’ Crazy」を作った頃と同時期だったと思います。イントロの
タップディレイや、跳ねるようなリズムといったアイデアが最初にあって、そこから広げていって作った感じ
ですね(^^♪Bメロなんかは作っている中で自然と降りてきたメロディーラインですが、本人もかなり気に入って
おります(^^♪かなり休符を有効的に使っているかなと自己満足です(笑) 歌詞の方は、タイトルのScarletが
最初に出てきて、そこから膨らませていった感じですね。原曲はもう少しのっぺりした感じのリズムだったと
記憶してますが、アレンジの段階でリフを試行錯誤してよりメリハリを付ける事が出来たかと思います。リフの
アイデアと、アウトロのギターのメロディーラインは当時のレーベルのスタッフさんと一緒に考えて作り直し、
試行錯誤をした記憶があります(^^♪実際のレコーディングに入る段階でドラムのパターンも細部を弄り倒し(笑)
完成したオケでボーカルレコーディングに臨みました。個人的にはかなり歌ってて気持ちいい曲です。歯切れの
良いリズムを損なわないように気を付けてレコーディングしました(^^♪この曲も正直に言って、原曲が出来た
時はなんかD’ERLANGERっぽいな、と思ったり思わなかったり(笑) これまでの楽曲は結構メロディーライン
ありきで、リズムは普通の8ビートで疾走感!というのが王道パターンだったりしますが、この曲はリズムありき
で、そこにいかにしてリリックを上手く乗せられるか、というところが苦労しましたが、何とか形にする事が
出来たので、また表現の幅が広がったかな、と思える曲ですね(^^♪ 曲順は、自分の中では「Dance just
two of us」のリリックに繋がるような恋愛感情のリリックかな、と思いましたのでその次にこの曲を持って
きた、って感じですね(^^♪

04.Innosence Rosebud

 この曲は、1STアルバムに収録されている同曲のリメイクになります。巷ではリメイクが流行っている
らしいので便乗しました(笑)まあそれは冗談ですが、今回アルバムを作るにあたっては何か昔の曲を今
やったらどう生まれ変わるか?やってみたいよね、って先生と話していた…ような気がする(笑) そして
自分としても制作環境が以前はMTRという機材を使って曲を作っていた時代から、PCで楽曲を制作するように
なった、っていう事もあってこの1STアルバム収録の曲をPCで再度作り直してみたのが、結構イイ出来に
なったので、この曲をリメイク、再録したものを入れよう!という運びになったのであります。 大まかな
曲の尺とか構成は変えていないのですが、イントロのリフをもっと刻んだり、ギターソロ部分を作り直し
たりと変更点はいくつかあります。歌詞は変更してない…?いやAメロを少し変えたっけ??覚えてません(笑)
というより昔の1STアルバムの曲を聴き直したりとかしてないからわからんだけ。もう今は聴く気にもならん
(笑)この曲の原曲が生まれた背景は1ST裏話を参照ください(^^♪
 大きく変わったのはやっぱりボーカルだと思います。いい意味で今の自分の歌い方で、ダブリングもしつつ
きっちりと歌い直しが出来たかな、と思い自己満足している私がいる(笑) 1STアルバムでは、3曲目だった
この曲。今回のアルバムの曲順としては4曲目、この辺がいいかな、という軽い感じで決めました(笑) 是非
1STアルバムの方と聞き比べて…とは言いません!!何故ならこちらの方がいい出来に決まってるから(笑)
FLAYREの場合、最新が最高!!と何度も言ってる気がするが(笑)まあそういう事だぜ(^^♪

05.Diabolo in me

 この曲の原曲は、Scarletの後くらいに出来たかと記憶してます。これも結構跳ねたリズムにしておりまして、
たぶん時期的に自分の中でそれまでの8ビートの曲作りからの脱却、みたいな意識があったんだと思います。
イントロのフレーズがラルクの「花葬」って曲に似てる?いや?そんなはずはないぜ?(笑)本人も作った後に
ちょっとそう思ったり思わなかったり(笑)たぶんイントロからBメロまではサクサクと出来たけど、サビが
いまいちしっくりこなかったんで試行錯誤で作り直した気がする。そしてギターソロ前にはこれまた新しい
試みである?かなり言葉数の多いリリックを小節内に詰め込みまくるという変則パターンを採用。これは…
何だろう?何でそうしようと思ったのかは思い出せません(笑)流れでそうなったとしか言えないかな。更に
ギターソロは6/4拍子にして制作スタッフをまた驚かすというか悩ませる事をやらかしてもいる(笑)やっぱり
何曲も作ってるとなんか遊んでみたくなるってもんです(笑)ガンプラと同じで、ガンダムばっかり作ってると
たまにジオンのザクとか作りたくなる、それと一緒(笑)
 という感じでかなり遊んでる曲なので、アレンジはほぼ原曲通りに再現する形で進めていきました。ボーカル
のレコーディングは、Bメロの入りのメロディーが取りづらくて何回もやり直した記憶がある。それは作った
人が悪いので(笑)出来るまで何度もやるか、メロディーラインを変えるしかないんですが、う~ん、変える方が
難しかったのでそのまま100テイクくらいやり直しました(ウソです(笑)たぶん5、6回くらい?)。
 この曲結構ミドルテンポでアルバムのどこに持ってくるか悩みましたが、今回は実は結構リリックがはっきり
分かれているかな、と自分では思いました。つまり、かなり幻想的でダークな言い回しをしてる曲と、そうで
なく日常的なフレーズを使ってる曲。で、この曲は前者に当たるのでアルバムの前半かな、という事でこの
順番になりました。曲順を決めるのもオラ結構ワクワクすっぞ!(笑)

06.DEFENDER

 中二病全開(笑)な曲です。作ったのは確か2015年かな?この年は目標として「1ヶ月に1曲作る」というのを
チャレンジしていて、無事に2015年で12曲作ったんですがその中の1曲です。何月に作ったかまでは覚えて
ない(笑) 曲は自分なりに得意とする8ビートの疾走感を骨子に、いろいろ変則的な(変態的な)ドラムパターン
を駆使したりしています。コード進行と歌詞だけのアウトラインが完成した後、PCでドラムとベースの打ち込み
をやりながら作っていくんですがこの曲はその段階で大幅に展開やフレーズを変更していった記憶があります。
ポイントは「カッコイイか否か」だけです(笑) リリックは冒頭で書いたように中二病全開といいますか(笑)
自分が勇者になって君を守る!というそれだけの気持ちで作った感じです(笑)まさにRPGの主人公になって
迫りくる魔物どもを退けてこの大地の平和を守るぞ!!って…まさに中二病である(笑) まあでもそれが結果
としていい曲に化けるから曲作りはやめられないんですなぁ(^^♪
 さてアルバムの候補曲選びでもこの曲は鉄板なので外すという選択肢はありませんでした(^^♪実際のオケ
作りではドラムのパターンを少し変更したり細部のアレンジは変えてますが展開、構成は変えてません。
…というよりは自分の場合、ある程度の曲の骨組みだけ作って一緒にアレンジの段階で改良するって事は
あんまり無いですね(^^♪ 曲が出来た時点でほぼほぼ完成なので、レコーディングの段階では細部の
クオリティーを上げるって事に労力を使うってパターンが多いです。あとはコーラスの付け足しをするとか。
まあそんな感じでオケもほぼ原曲通りで、ボーカルレコーディングもスタジオで歌い込んで臨んだりしてる
ので、まあレコーディングの段階で歌詞を変更するとかキーを変更するとかそういう要らぬ手間も無く
(アルバムの楽曲全部に言えるが)スムーズにレコーディングは出来たかなと思います。中二病などという
そんな低次元の話ではなく、私は勇者なのである(笑) 私に〇トの剣を下さい(笑)

07.Living Dead

 この曲は今回のアルバムの中ではリリック的に面白いと個人的には思ってます(^^♪タイトルはそのまんま
「生ける屍」です。ドラ〇エに出てくるアレの事ではない(笑) 曲の方が先に出来たかどうかはうろ覚えですが、
いろいろ展開を考えながら歌詞と同時進行で作っていったかと思います。要するに「ネトゲ廃人」の事を
歌ってるんですが…なかなか意表を突いた曲かなと思ってます。曲の中ではたぶん自身では初の「ラップ」を
取り入れています。ラップといえばよく「韻を踏む」っていうのがありますけど、そこは全く意識してません(笑)
私の尊敬する「氷室京介」様、ヒムロックがアルバム「FOLLOW THE WIND」でラップを取り入れているのを
聞いた時、それまでラップってあんまり好きじゃなかった自分も、「あ、ヒムロックがラップやってる!!何か
カッコ良い!」とラップ嫌いを克服したんであります(笑) まあ、そうは言っても1曲通して全部ラップって
いうのはやっぱり嫌いです(笑) なのでこの曲もヒムロックに倣ってワンポイントでラップを入れる事にしたん
であります(パクリではないぞ)。初めてにしてはまあまあ良くできたかなとは思いますが…ミックス作業の時
はこの部分のボーカルにいろいろプラグインをかまして処理が大変だったです(笑) ほぼ原曲通りの構成と
なっていますが、ギターソロ明けのサビのドラムパターンだけ、2ミックスの段階で大幅に変更しました。
 ギターソロではちょっと遊んで、ユニゾンではない2つの別々のソロを組み合わせるって事もやっております
が、曲を作る段階でたまたまそういうアイデアが浮かんだだけです(笑)つまり、行き当たりばったりの産物(笑)
イントロとアウトロのギターフレーズはなんか今までありそうでなかった感じで、このフレーズが出来た時
なんかニヤニヤしてしまった記憶があります(笑)
 この曲はアルバム全体で見ても異色の作品なので、順番は悩みましたが、全12曲なのでアルバム後半の最初、
7曲目にしました。自分の中では、1曲目から6曲目が非現実的なリリックの曲をまとめたつもりなので、そこ
までが実はゲームとか空想のの世界だったというオチで、この曲で実はわたし、空想の世界に逃げてたんですぅ、
ネトゲ廃人やってますぅ(笑)という感じになってます(笑)この後が現実的というか、より日常的な世界観の曲に
なりますんでアルバム通しての空想→現実の転換点になる曲ですね(^^♪これ、完全なネタバレです(笑) 特に
この前の「DEFENDER」がもろゲーム世界の主人公みたいな歌詞になってますので、それとの対比が面白いかな
と思ってます(^^♪

08.Cool and Swinging

 アルバムの中で唯一のブルースロック曲。まあ…狙って入れました(笑) ブルースロックってやつも、たまに
作りたくなるんですよね(^^♪ これもまあ…ZIGGYの影響です(笑) この曲を作るにあたって、2010年に
一応リリースされた(笑) Scean of a Brightってアルバムに「SLOW LOVE」って曲があるんですが、その曲
がもう凄いキーが高い曲だったんですね(笑) まあそれを踏まえて、同じブルースロックを作るにしても、その
曲と被らないようにしないとな、という意識はありました。まあ結果的にはどうしても曲は似ているんですが、
よりブルースよりにした感じではありますね。ドラムにカウベルを入れたり、イントロになんかけだるい感じの
ギターを入れたり(冒頭部分)、一応やる事はやった感じ(笑) 歌詞についても、「SLOW LOVE」は恋愛の
歌だったんですが、この曲は最初から恋愛の歌にはしないつもりで作りました。ただ、言い回しがどうしても
やろうぜ、とか忘れちまえよ、とか、呑もうZE!とか(笑) そんな感じになってしまう(笑) 普段の生活でも
ZEZE言ってると思われそうですが…うん、言ってるかも(笑) 恋愛ではなくロックLOVE!演奏しようZE!
ブルースやろうZE!!って感じの曲になりました(笑) ブルース的なヴォイシングって結構歌いやすいのも
あって、レコーディングはサクッと出来た感じですね(^^♪いい感じに仕上がって本人も満足しております。
アルバム完成を祝って、呑みにいこうZE!!って感じ(笑)

09.潮騒-seaside rendezvous-

 この曲はたぶんアルバムの中では一番古い時期に出来上がった曲ですね。イントロのフレーズがまさに
降りてきた感じで最初に来たので、そこから順序良くコード進行と歌詞を作っていきました。一旦完成をさせた
のですが、サビのメロディーラインがイマイチ気に入らなくて没にしてたんですね(笑)そこからしばらく放置
プレイをかまし(笑)、その後いろいろと試行錯誤をして今のサビのメロディーラインが出来上がり、そこから
元は無かったCメロを加える事で劇的にいい曲になった、そんな曲です(^^♪リリックは聴いてもらえばわかる
通り、大切な人の病気の事を歌っています。当時、身内にそんな状態の人はいなかったのに何故そんな歌詞に
なったのか、まあそういう悲劇に見舞われる時期がいつか来るのではなかろうかと、なんかおセンチな気分に
なりたかったんでしょう(笑) ただ、この曲が出来てアルバムのレコーディングをしていくまでに時間が経過し
実際にそういう事が身の回りで起きてしまった時は…う~ん…やり切れない気持ちでした。こういう悲しい事は
曲の中だけにしてほしいと思ったりもするが…非常に切ない曲になっておりまして、なんだか改めて聞くと
ちょっとつらい自分もいますが…まあそういう事も経て、人間は成長するもんだと笑い飛ばしていきたいです
な(^^♪ ちょいと話が逸れたが、さてこの曲の新しいメロディーラインが完成したのでギター入れをするん
ですが、当時先生からフェンダーのヴィンテージギターを格安で譲ってもらいまして(^^♪、そのギターを
使いたかったので、マジフェンダーの音に感激しながらプリプロを作っていった記憶があります。曲を通して
フェンダーの響きが良い感じに仕上がったので、もうアルバムの候補としては迷いなくこの曲を選びました。
まあ、実際のレコーディングではそのフェンダー使ってないけどな(笑) 後半は盛り上がりが欲しいので裏に
ディストーションのギターも入れて刻んでやったぜ!!って感じ(笑)

10.月雪花

 「雪月花」ではなく「月雪花」にしたのは、辞書で調べてそういう言い回しもあるという事と、「雪月花」
の方が一般的には知られているからなんか嫌だった、それだけの理由です(笑) 歌詞は当然、その単語を取り
入れるよう考えて作ったのですが、本来の「月雪花」の意味である「月を見ても雪を見ても花を見ても、いつ
でも貴方の事を想っている」という事をそのまま曲にした感じです。まあタイトルから想像を広げていって
曲にした、って感じですね(^^♪ギターソロは前半がクリーンで、後半がディストーションというのも流れで
なんとかくそうなりましたが(笑)いい感じになったなと思います。出来上がったのを改めて聴いてみて、サビの
リリックに「風」が入っているのでこれは月雪花ではなく「風」がメインになってしまったのでは??と少し
考えましたが、まあいいかと(笑)妥協しました。曲作りの段階でストリングスとピアノという王道のシンセを
入れる事で壮大な感じを出すように意識しました。ギターソロ部分でピアノ単音を混ぜるのが少し苦労した
と言えば苦労しましたが、うまくまとめられたかなと思います(^^♪ レコーディングではボーカルは比較的
キーが高いのと、サビから2番のAメロで急激に低音になるのでそこが苦労しました。まあ今回は、というか
最近のレコーディングではブロック毎に録っているので別に何という事はないのですが(笑) 最後のマスタ
リングではピアノとストリングス、ギターの音のバランスに気を使いブロックごとに音量を調節していった
ので時間が掛かりましたが、OKテイクでこれ以上ない出来、という感じになったので満足してます(^^♪

11.Perfect Blue

 この曲は今でも作った時の事を覚えてる数少ない曲の一つです。作ったというか、メロディーラインが
降りてきたのは、友達と朝方まで飲んだ朝帰りの途中、自転車を漕いで家に帰る時でした(笑) いや~、
若いってイイネ!!(笑) 家に帰ってすぐ、ベッドに飛び込む前にコード進行を急いで拾ってメモり、そこで
力尽きた後、別の日に持ち越して曲の全体像を作り上げていきました(^^♪最初にAメロ部分が浮かんできた
のですが、何かサクサクとサビまでメロディーとリリックが出てきたんですよね…今はあんまり浮かんでこない
のだが(笑) まさに久々に曲が降りてきた、って感じでノリノリで作り上げた感じです。歌詞は自分に対する
応援歌、と言いますか…なんかメロディーともしっかりフィットする感じで出来上がったのでかなり完成した
後の達成感があった曲ですね(^^♪
 2mixの段階でギターの音量とピアノとのバランス調整とかいろいろ苦労はしたんですが、ボーカル録りは
なんかサクサクと出来た感じですね。たぶんサビのキーはアルバム通して一番高いと思いますが、一番出やすい
声域なのかもしれん。このアルバムを代表する曲、と言っても良いほどの自分の中では良い出来栄えだと
思います。前半が暗い感じの曲が多いですが後半は思いっきり明るく前向きな曲をもってこようと考えて
曲順は最後から2番目になりました(^^♪

12.この道の先の交わるその場所で

 アルバムの最後の曲は、いわゆる「卒業」をテーマにしたリリックになってます。これも2015年に年間
12曲作った中の一つ。元々は中学生の頃に書いていた詞(恥ずかしい)をベースにしています。Aメロの
英語詞の部分とかはその歌詞を少し弄って作りましたが、Bメロ以降は完全に作り直しです(笑) まあ中坊
の頃に作った詞なんて、曲のイメージもなくただ言葉を羅列してるだけのウ〇コですからね(笑) ともあれ、
曲のコード進行と一緒に歌詞を作り込んでいく中で、やっぱり学生時代を思い出したりもしたんで、あの頃を
懐かしむ気持ちを膨らませて曲が出来ていった感じですね(^^♪この曲を作る少し前に、学生時代の同級生と
久しぶりに再会する機会もあって、そこで高まった気持ちがそのまま歌になった…ような気がします(^^♪
ギターソロは、レコーディングの段階でこの曲だけは珍しく「全くこのまま完コピしてほしい」とオーダーを
しました。ギターソロは結構行き当たりばったりで作る事も多いんですが、この曲のソロは結構試行錯誤して
作りこんで、これ以上ないメロディーラインが出来たかなと思ったので、このラインを崩してほしくなかった
というのがあります(^^♪アウトロでもソロのユニゾンを取り入れました。どこかノスタルジックで、それで
いて前向きな曲に仕上がったと自負しております(^^♪当初、曲のタイトルは『Interresting way』(意味は
交わる道、交差する道)にしたんですが、しっくりこなかったんで、思い切ってサビの歌詞をそのままタイトル
にしました。他にも『CLOSSROAD』というタイトルも案としてはあったんですが、某バンドの曲と被る!!
って思ったんで(笑) 没です。曲順についてはあまり悩まずにアルバムの最後にする事は早い段階で決めており
ました。レコーディングでは英語の発音に気を遣いました(笑)クリーンのギターもいい感じになってます。
個人的にも思い入れの深い曲になったと思っております(^^♪

まとめるぜ、BABY

 今回、楽曲の選定からレコーディング、マスタリングまで結構な時間を掛けてようやく完成した『EVER
LASTING BLUE』ですが、当初はこれまで通り、CD盤としてのリリースを考えていました。しかし、コロナ
禍の影響で打ち合わせが出来なかったり、その後いろんな事があって、最終的にはデジタル配信のみの
リリースとなりました。まあ、別にCD盤であれ、デジタル配信であれ、楽曲自体には絶対の自信が持てる
内容となっていますのでそこはもう本人は気にしていないです(^^♪ジャケットのデザイン等はアルバム
タイトルにマッチする写真があったのでそれを使いました。まあ…実は兄弟が旅行先で撮った写真なんです
けども(笑) アルバムのタイトルは、結構悩みました。当初は『NOVA』(新星の意味)を使って、『●●
NOVA』というのが候補だったんですが、いろいろ考えてると何かしっくりこない。ワシは学習塾を経営
してはいない(笑)などとアホな事を考えたりしてました(笑) 最終的には…アルバムに収録している曲の
うち、間違いなく代表曲と言える『Perfect Blue』から『Blue』を頂いて、この『EVERLASTING BLUE』
(永遠に続く青)にしました。たぶん死ぬまで、音楽をやり続けるだろうな、俺は、という意味も込めて
います(^^♪ さてさて無事に出来上がったのですがその制作過程ではいろいろと時間が掛かりました。
一番時間が掛かったのはやはりボーカルのダブリングの調整でしょうか。同じフレーズを寸分違わずに2回
歌うというのも結構ハードルが高かったですが、ある程度は妥協点を見つけていかないとたぶん永遠に終わり
ません(笑) 何と言ってもシャクリだとか抑揚の部分は特に全く同じにするのは至難の技です。その部分の
調整を、プラグインを使ってやっていったのでそこが最も時間が掛かり、苦労した部分だったと思います。
後は、最終確認の段階でちょっと物足りない部分にギターを追加したりとか細々した作業をやりつつ・・・
マスターが完成してじゃあアルバムジャケットを作ろうという段階でコロナ!!という感じ(笑)
まあコロナが無ければあと1年くらい早くリリース出来ていたという事はありますが、まあそれは言っても
仕方ない。とにかくいろんな紆余曲折を経て前作から7年も経過してしまったが、時間を掛けた分もちろん
クオリティーはかなり高いものになったと自負しております。皆様是非このFLAYREの新境地に踏み込んだ
『EVERLASTING BLUE』を宜しくお願いします(^^♪

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