制作裏話 Drivin' Crazy

 2013年12月にリリースしたFLAYREのマキシシングル『Drivin' Crazy』の制作秘話をお届け
したいと思います。この作品もいろいろと思い出がつまってましてね…まあ暇つぶしにどうぞ。

どうもこんばんわ。恒例の制作裏話でございます。誰も待ってはいないと
思いますが(笑)
さてこの作品ですが、何が苦労したって…そりゃお前、レーベルの皆だろう
よ・・こんな難解な曲持ってきやがって・・・
と、僕がレーベルのスタッフの立場ならそう思います、たぶん(笑)
前作『視界-ココロノツバサ-』が好評でして、本作はいかにそれを乗り
越えるか?という事も少しは考えたのですが、まあ、気にしてもしょうが
無いよなと言う事で(笑)。本人はいたって普通にレコーディング、楽曲
制作に取り組みましたがね・・・
 しかしながら、本作は更に進化を遂げた楽曲と、音質も良いものになっています。そして当然ジャケットもご覧の通り、すばらしいです。この
ジャケットの案が上がってきた時、一発OKして、嬉しくて朝まで飲んじゃいました(ウソ)。最初ね…
曲のイメージから、『機械的なジャケットにしてね』って事をオーダーしてたんですが、まさか真ん中に
薔薇が来ると思ってなかったので、このセンスにビビりましたよ(笑)。さすがです。
 曲の中身については・・・以下個別に解説していきましょう。暇な人は最後まで読んでね(笑)。


○楽曲の解説

00.Breeze and Flowers(インスト)

 シングルのオープニングに、何かインストゥルメンタル曲を入れたいとわがまま言いましてね(笑)。
後のシングル『Waterlily』に入れた「Breeze and Flowers」という曲のイントロ部分をアレンジして
シークレットトラックとして入れちゃいました。そよ風と花ですよ・・すがすがしい朝の空気が浮かんで
きますね(たぶん)。
今回のシングル、気合が入りまくっておりましてね(僕だけでなくレーベルみんな)、オープニングにこの
原曲をインストとして使おうぜ!!バンドやろうぜ!!ってノリですかね(笑)。固定のフレーズが
後ろでずっと流れていて、そこに歪み系ソロと、空間系エフェクトの二重、いや三重奏という構成ですが、
以外とソロのフレーズ難しいんですよ・・・TAKE20くらい録ったか(それは言い過ぎ)。今までのよう
に、単純にアドリブで最後の終わりだけ強引に合わせればいいという感覚で弾く事を止めて、ホントに
ちゃんと、正確に弾くと言う事。この当たり前の事が、おざなりになっていたんだなぁ・・・と、思う
訳です。インストものと言えど、手を抜くことはしないぜ!!そこが今までと違うぜ!!と叫んでいる
俺がいる(笑)

01.Drivin' Crazy

 シングルのタイトル曲。2012年の…秋頃作ったやつだね。レーベルでレッスンしている時に、イントロ
のフレーズが出来まして、そこからしばらく放置プレイしてたんですが(笑)。ふとした瞬間に、この
フレーズの続きを頭の中でイメージするのが日課になっていたりして(笑)。10日くらい後、ある程度骨組み
が固まったところで、重い腰を上げて作りだしたという感じですかね。PCで打ち込みを始めるという段階
になって、曲の頭をどうするか?結構悩んだんですよ。んで、歌詞はある程度出来ていたので、タイトル
を決め、それに基づいて車のエンジン音をギターで再現するという暴挙に(笑)。これも再現するの
レーベルの先生は悩んだんではなかろうかと今更ながら思う訳です。僕自身はありきたりなアームプレイ
でごまかしたんですがね(笑)。そうそう、この曲は確か今のメインギターである青大将(Tools of flayre
のページ参照)を買ったばかりの時期で、キラキラしたボディに頬ずりしながら、アームをいじっていた
時期だったから・・・そういうイントロになったのかもしれませんね(笑)。歌詞は、要するに遠距離恋愛に
燃える(萌えるとも言う)男の歌です(笑)。車をぶっ飛ばし過ぎて事故らない事を祈ります。
もちろん、この曲を車で聴いているあなたもですよ。安全運転を心がけましょう(笑)。好きな女に
これから会いに行くという時のドキドキした気持ちをうまく表現できたのではないかと思います。…が!
会った瞬間フラレない事を祈ります(笑)。曲のアレンジは、サビからCメロ、そしてギターソロ
明けのピアノだけになる所等・・・結構今までにない構成にしたので、満足のいく楽曲になっています。
ピアノだけになるところ、ボーカルはハモリましたが、実はレコーディング前日に『ハモッた方がカッコ
イイよな』と、ふいに思い立った次第です。結果的に、非常に高いキーのハモリになってしまいましたが、
ライブでやる時はきっと誰かがやってくれるでしょう(笑)

02.Blue-Black night

 この曲はですね・・・2011年頃作った曲です。ブルース調のイントロフレーズが先に出来たか、歌詞
が先に出来たか、良く覚えていませんが、とにかくいい曲になった事は間違いないぜ!!(笑) コード進行
と歌詞が先に完成し、それぞれのブロック(Aメロとかサビとか)のフレージングは結構試行錯誤で変更
して今の形になっています。特にギターソロに入る前のサビ後の部分・・・レーベルの先生に感謝感激雨
あられ(古い 笑)。ギターの音色も良いですね。
 歌詞は、意外と思考を巡らせて作りました。言い回しや、言葉の選択・・・なかなか頭を悩ませて作った
記憶があり、たぶん1週間くらいは時間掛けていますね。いや、実質は考えをまとめるのに1週間かかった
と言うべきか。原曲が出来て、初めてレーベルに持っていった時、ナガ○チみたいでイイネ!!
先生に言われた気がしますが、本人は全く意識していません。偶然の産物です(笑)。最終マスタリング
段階直前、アウトロのギターフレーズを弾き直しました。個人的には一番気に入っている部分だったもの
で。ボーカルレコーディングでは、Aメロの低音部分とか大変かな~とか思ったんですが、低音良く出る
ようになりました。成長しているんですね、僕も(笑)。

03.The Castle of Oblivion

 はい、来ました問題作(笑)。2011年の、夏ごろですかね。『変拍子の曲を作りたい』と何を思ったのか急に言い出した男がいたんですよ。僕なんですが(笑) 当初はね…5/4拍子くらいの変拍子の曲を
作ろうと思っていたんですよ。しかしですね、レーベルでイントロのフレーズをいろいろと試行錯誤して
いたら…いまのイントロのフレーズが出来てしまったのが苦難の始まりだったね(笑)。出来あがった
フレーズをPCで打ち込みしてみてわかったんですが・・・13/8拍子・・しかも、2小節目は14/8拍子…
これ、どうやって曲にすんねん!!と本人も真っ青な展開が素敵だったね(笑)。そういう風に、曲の
始まりから変態的なフレーズになってしまうと、必然的にすべてのパートが変態的にならざるを
得なかったんですね。そんでサビは強引に4/4に戻すという(笑)。ギターソロの部分も大変な事になって
いますが、それはそれでこんな曲があってもいいと、開き直ったのが、この曲の完成の原動力となっていた
のかもしれません。
 歌詞は、まずは曲が完成してイメージしていったんですが…やっぱりダークな感じにするしかなかった
ですね(笑)。なんだかね、曲を聞き直したら僕の頭の中ではなぜか『城』がイメージされたのですね。
そして・・・『忘却の城』というタイトルが先に出来たのです。女は男を忘れるため、わたしに還るため、
この忘却の城をめざしてただ歩いていくんですね・・・。途中で野盗に襲われない事を祈ります(笑)。
 アレンジにおいて一番大変だったのはギターソロの後の鍵盤部分だったかもしれませんね。当初は
ハチャメチャな速弾きで弾いてる本人もわけわからんギターソロだった部分なんですが、レーベルの先生
がこの僕の暴走を止めてくれ、今の鍵盤部分に変わったと(笑)。
 しかもですね、変拍子なもんだから歌入れも大変でしたよ(泣)。間奏明けの、歌の入りがうまく
いかなかったりして苦労しました。まあ自業自得なんですが(笑)。散々な思い出みたいに書いてまずが、
僕としてはいい曲になったと思ってます。もちろん、レーベルの皆の協力無くしては完成し
なかったと思いますし、その分この曲には愛着があります。だから、みんな聞いてくれよな(笑)。

04.Snow of sorrow

 『悲しみの雪』という・・なんとも切ないタイトルですね。この曲は、かなり前に作った曲です。2005年くらいかな。覚えているのは、ディレイを使ったフレーズを使いたくて、Aメロの裏で鳴っているフレーズが出来たんですね。これはいい曲になるぜ!!とか変なテンションで作り始めたのを覚えている(笑)。で、
出来あがった曲はなんと8分以上の長い曲になってしまったという(笑)。イントロだけで2分
くらいあったんではなかろうか。その後、当然ながらアルバムとかに入れるには長すぎるし、忘れて
いくには美しすぎる・・ってそれはヒム○ックの曲のタイトルですからね。ただ書きたかった
だけ(笑)。2011年くらいから、昔作った曲のリメイク作業もやり始めたのですが、この曲はそれまでの
MTRでの曲作りから、本格的に現在のPCソフト『Singersong Wrighter(現在はAbilityにVer-up)』を
使い始めた時期にリメイクしました。確かね、それまで使っていたバージョン8から、バージョン9に
アップグレードして初めて打ち込んだ曲なんですよね。2分あったイントロも大幅に短縮し、くそなげー
歌詞も思い切って削り(笑)、今の形になった訳です。それでも6分近くあるけどな(笑)。
 主なフレーズはあまり変えていないのですが、ギターソロは短く、速く!!激変していますね。スロー
テンポの中にあって、ギターソロだけは弾きまくっていると。そういう所が素敵だと思う(笑)。アウトロ
もね、当初は1分以上あったのね(笑)。やっぱり削りました。
 さて歌詞について。切ない歌詞ですが、特にサビのリリックはね、メロディー共に満足しています。
いわゆる別れの歌なんでしょうけど、思い出に浸ってばかりでは歩き出せないという事です。いつまでも
未練タラタラではダメ人間になってしまうぞと。そういう事です(笑)。レコーディングでは、歌いまわし
の強弱にかなり気を使いました。最初は曲の頭から最後まで一気に録ったのですが…ダメでしたね(笑)。
ブロック毎に歌い方を考えて録り直したら、うまい事いったぜ!!とまた自己満足してしまうけれど、
そこにこの曲に対する愛情があるからだと、笑って許してもらいたい(笑)。

まとめると、そういう事だぜ!!

 レーベル『E..V.E.R』となって第2作目。歌い方にも変化がみられる作品となりました。今回の選曲は、
いろいろと深く考えて選んだつもり・・・いや、そうでもないか(笑)。やっぱりタイトル曲の『Drivin'
crazy』は、完成した時『次の作品のメイン曲だな』と思える出来栄えだったのは大きいね。そして、
同じような曲で構成する気はさらさらないので、変拍子の曲も入れ、昔の曲のリメイク(未発表曲だが)
も入れ・・・面白い楽曲達でまとまったのではないでしょうか。インスト曲を入れたのも、新しい試み
でしたし、また次に繋がる作品になったという事で。皆さんの好きな曲に入れてもらえたら、こんなに
嬉しい事はありません。重ね重ね、レーベルスタッフのみんなには感謝しています。まだまだ、音楽を
楽しめそうだと思わせてくれる作品に仕上がった事が嬉しいのですが、ここでシャア・アズ○ブルの言葉
を借りるならば・・・
『まだだ!まだ、終わらんよ!!』(笑)
・・・そういう事だぜ(笑)。

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